2021/07/27
2020年シーズン、弊社は海外の学校様から卒業アルバムのご注文を頂きました。海外からの受注は、100年以上卒業アルバムに携わってきた弊社も初めての経験です! 今回はこのアルバムを担当したアルバム課のT係長に話を聞きました。
最初は戸惑いや心配も
こんにちは。城野印刷所アルバム課のTです。
2020年に東南アジア某国の日本人学校様からご注文を頂いた、卒業アルバムの納品までをお話ししたいと思います。
今回のご注文は、ある代理店様からお話を頂いたことからスタートしました。これまで国内各地の学校様からご注文やお問い合わせを頂いた経験はありましたが、海外からは初めてです。
「もし対応が外国語だったら…」「その国の文字フォント(印刷用書体)が社内に無かったら…」「文字や写真を確認する校正紙を、海外とどうやってやり取りする?」
最初は戸惑いや心配の連続でした!
インターネット活用で制作は順調
幸い、現地で撮影したカメラマン様とは日本語で打ち合わせができました。打合せも弊社が業務で使っているインターネット通話で行うことになり、仕事で同僚と話すように、熊本に居ながら海外のお客様と打ち合わせができました。
このインターネット通話は、海外と話しているとは思えないほどキレイに聞こえたことを覚えています。どのくらいキレイかというと、カメラマン様の声のあいまに、鳥のさえずりが聞こえてきたほどです!
「南国リゾートにあるオフィス……」想像すると、ちょっとうらやましくなりました。
結局その国の文字をアルバムに使わなかったので、国内の卒業アルバムとほとんど変わらない内容のアルバムを制作することになりました。
アルバム制作も、国内のアルバムづくりと変わりませんでした。お客様からは、インターネット経由のデータ入稿で写真が届きました。文字や写真の確認をする校正作業は、弊社が導入しているオンライン・システム「xmfリモート」を使いました。
振り返ると、国内のお客様とまったく変わらない手順で、海外のお客様と作業を進めることができました。
海外納品に工夫
一つ違ったのが、完成したアルバムの納品でした。
当たり前ですが、海外のお客様に製品を納めるので関税がかかります! 関税手続きは初めてで、かなり慎重に進めました。
また国内のお客様にアルバムを納める場合、アルバムを輸送用段ボール箱に入れて運送会社様に依頼します。
しかし海外に納品する場合、アルバムをそのまま段ボール箱に入れると、航空便と現地の運送中に箱のカドがつぶれ、箱の中のアルバムが痛むおそれがあると聞きました。そこでアルバムを一冊ずつ輸送用ケースに入れてから、段ボール箱に入れ、アルバムが痛まないよう工夫しました。
今後もご注文にお応えします!
インターネットを利用した通話や入稿、校正システムを使うことで、海外のお客様も国内のお客様と変わらない流れでアルバムをお届けすることができました。
これからもご依頼があれば、積極的に海外のお客様のご注文に応えていきたいと思います。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください!
城野印刷所 アルバム課 TEL 096-286-3010
アルバム課 T 係長
高校まで野球部で、白球を追った(ポジションはセカンド)。息子さんも高校球児で、息子さんの試合は欠かさず応援に行くお父さん。休日に息子さんの練習に付き合うと、先に息が切れるのが最近の悩み。ヤキトリでハイボールが大好物。